研究内容

研究内容

これまで、アジア共同体研究センターは、アジアの経済統合、FTA締結についての理論的・実証的研究、GMS・北東アジアなどのアジアの地域経済圏の統合の現状と問題について実証的研究、グローバリゼーションが進む中でのアジアの文化・社会の変容に関する国際的・学際的研究、金融・財政・社会保障・企業のガバナンスといったアジア共同体設立に関する諸問題の包括的研究を進めてきました。これらの研究を基礎として、以下の新しい研究を推進することで、アジアにおける共同体設立の全体像をより具体的にしてきます。

1. アジアにおける産業構造の高度化と労働の国際分業化

域内貿易の自由化の進展がアジア諸国の産業構造の高度化や労働の国際分業化にどのような影響を与えるかについて研究しています。この問題を捉えるにあたっては、特にFTA締結に纏わる問題が重要です。この研究グループはFTA締結に存在する多くの問題について、海外の研究者との共同研究も行っていきます。

2. グローバリゼーションとアジアの文化・社会の変容

グローバリゼーションは各国の社会、文化に大きな影響を与えています。またそれに対する反対活動、感情的な反発なども惹き起こしてきました。インターネットの発展とともに、それは各国のメディア状況、文化状況を大きく変容させています。海外の研究者との共同研究や、社会学者、カルチュラル・スタディーズの研究者などの参加も含めて研究を行っています。

3. 東アジア諸国間の経済関係

為替相場の安定、景気対策、ASEAN諸国の経済発展、二酸化炭素排出量の抑制などの環境政策、関税・補助金などの貿易政策、移民問題など、東アジアにおける政策協調に関する研究を進めています。またこれらの問題に各国がどう取り組んでいるかを調査し、その結果を踏まえて、東アジア諸国間の政策協調についても検討していきます。

4. ASEAN地域の分析

ASEANやGMS(大メコン地域)と呼ばれる地域では、系統だった産業調査が行われてませんでした。アジア共同体として想定される地域の中で、経済的に後発である本地域の産業実態を、聞き取り調査や売り上げデータの収集を通じて調査し、成果を産業界、学界に還元しようとしています。