ワークショップ

アジアの市民社会と歴史認識
―アジア共同体にアプローチするための方法論をめぐって―

日時: 2011年2月11日(金)10:00〜17:30
場所: 大阪産業大学梅田サテライト教室

 

■概要

 研究グループは、過去5年にわたって、「アジア共同体の可能性」というテーマの追求を、主としてグローバル化時代におけるアジア社会のトランスナショナルな動態の次元で追究してきました。とりわけ、日本、中国、韓国に共通する映画・インターネット・音楽などのメディア文化の発展と社会の関係、少子高齢化という課題を共有する社会政策、異文化交流による多文化社会の形成、といったテーマをめぐって共同研究に取り組んできました。
  今回のワークショップは、これらの共同研究の成果を踏まえて、アジアの市民社会のトランスナショナルな展開と国家を超えるアジアの歴史認識の可能性に焦点を当てます。この大きなテーマを、今回は二つの具体的な課題に絞ります。ひとつは、中国の市民社会の発展が国家による市場と社会の管理を超えていく可能性について検討します。もうひとつは日本の植民地責任と戦争責任を問う歴史認識の構築の方向性について検討します。この検討を通して、アジア諸国におけるトランスナショナルな市民社会の発展という空間的動態と国家を超えたアジアレベルの歴史認識という時間的動態との接合を通して、アジア地域の社会を国家的公にも、グローバル市場にも還元しきれない共的な時空間として組織する可能性を探ります。

 

■プログラム

第1部 中国における市民社会の動向

10:00-11:00 胡 備(中国天津理工大学)
「中国のインターネット・メディアと市民社会」

胡 備(中国天津理工大学)

 

11:00-12:00 張 暁霞(中国天津理工大学)
「四川大地震と中国のNGO」

張 暁霞(中国天津理工大学)

第2部 アジアの歴史認識と日本

13:00-14:00 高 榮蘭(日本大学)
「「1950」をめぐる記憶の抗争―新聞『アカハタ』における朝鮮人表象を軸に−」

高 榮蘭(日本大学)

 

14:00-15:00 金 静美(海南島近現代史研究会)
「グローバルヒストリー・アジア共同体
−国民国家日本のアイヌモシリ・琉球・台湾・朝鮮・海南島侵略史認識の意味―」

金 静美(海南島近現代史研究会)

 

15:00-15:15 休憩

 

15:15-16:15 斉藤日出治(大阪産業大学)
「「大東亜戦争」と汎アジア主義」

斉藤日出治(大阪産業大学)

 

16:15-17:15 加藤道也(大阪産業大学)
「植民地官僚のアジア認識」

加藤道也(大阪産業大学)